Alfred3のスニペットってどんなもの?
TextExpanderのスニペットをAlfred3形式に変換するお話のつづきだよ。
おにーさんずっとAlfred使いだったんだけど、TextExpanderの代替としてAlfred3に期待する人が出てきたとき、頭に「?」が浮かんじゃったんだ。
理由がわからなかったんだけど、調べてみたら、Alfred3が発表されるちょっと前にTextExpanderが月額サービス化されるってニュースがあったせいで、不満をもったユーザーが期待しちゃったみたいだね。
そこで、そういう人たちのために、Alfred3のスニペット機能について、ざっと説明しておこうと思うんだ。
- Alfred2のスニペット機能
- Alfred3でスニペットはどう進化した?
- Alfred3でのスニペット利用方法
- TextExpanderを使いこなしていた人向けの代替先は?
- Alfred3のスニペットがこれから機能拡充される可能性は?
Alfred2のスニペット機能
スニペット機能はAlfred3の新機能じゃないんだ。
前バージョンの2にもあった機能なんだよ。
Alfredには、もともとクリップボード履歴機能があったんだ。
OS標準のクリップボードは、最新の項目しか保存されないから、新しいアイテムをコピーすると、古い項目は消えちゃうよね。
クリップボード履歴っていうのは、古い項目を保存しておいて、あとから呼び出せるようにする機能なんだ。
履歴機能は便利なんだけど、コピーのたびにリストが長くなって、下の項目が探しにくくなる。
それに、期限が来ると古い項目は消えちゃうよね。
そういう不満を解消するため、よく使う履歴に名前をつけて保存しておこうっていうのが、Alfredのスニペットのスタート地点だった。
Alfredのスニペット機能はクリップボード履歴機能のおまけだったんだよ。
TextExpanderをはじめとするほかのスニペットアプリとは、思想がぜんぜん違うんだ。
だから、そういうアプリではあたりまえのように可能なプレースホルダーはほとんど使えない。
スニペットを展開したあとのカーソル位置を指定することもできない。
TextExpanderをシリアスに使っていた人が乗り換え先に選ぶようなアプリじゃないんだよ。
Alfred3でスニペットはどう進化した?
Alfred3のスニペット機能は、スニペットをグループ化(コレクション)して扱う機能と、キーワードを入力したときに自動的に伸張する機能がついただけで、ほかは2と同じなんだ。
ただ、おおもとのクリップボード履歴機能は向上しているよ。
Alfred2では、履歴に保存できるのはテキストだけだった。
Alfred3では、画像や、Finderで「コピー」したファイルの情報も保存できるようになったんだ。
TextExpanderからの代替には不向きでも、ほかのクリップボード履歴アプリからの乗り換えには十分かもしれないね!
Alfred3でのスニペット利用方法
イメージがつかめないという人のために、Alfred3で実際にスニペットを使っているところを、スクリーンショットで紹介してみるね。
キーワードかショートカットから呼び出す
キーボードショートカットを割りふることもできるけど、Alfredの基本はキーワード。
Alfredの入力バーを呼び出して、snip
と入力するんだ。
(このキーワードは変更できるよ)
その後に、スニペットの名前の一部を入力する。
先頭から入力する必要はない。
略称も使えるよ。
候補を絞りこんだところでEnterを押せば、Alfred3を呼び出す直前にアクティブだったアプリに、選択したスニペットが入力されるって寸法さ。
クリップボード履歴機能から呼び出す
クリップボード履歴機能を呼び出すには、Alfredの入力バーにclipboard
と入力してEnterを押すか、⌥⌘C (Option + Command + C) のショートカットキーを押す。
(これも変更できるよ!)
環境設定のSnipeetsタブで、Show "All Snippets" at top of Clipboard History
にチェックを入れておけば、履歴の一番上にAll Snippets
の項目が表示されるから、それを選択してEnter。
スニペットの一覧が表示されるから、ショートカットキー (⌘1〜9) を押すか、矢印キーで選択するか、名前の一部を入力して確定すれば、スニペットが入力されるよ。
キーワードを自動的に伸張させる
ここまではAlfred2にも存在した機能。
ここからようやく、Alfred3で追加された機能だよ。
自動伸張を使うには、まず、Alfred3の環境設定のSnippetsタブの右側にある、Automatically expand snippets by keyword
にチェックを入れる。
メッセージが表示されて、システム環境設定の[セキュリティとプライバシー]→[プライバシー]→[アクセシビリティ]タブが表示されるはずだから、Alfred Text Service.appにチェックを入れよう。
Alfred3の環境設定に戻ったら、下のスニペット一覧にA→
の欄が追加されているから、自動伸張したいスニペットにチェックを入れるんだ。
その後はテキスト入力エリアにキーワードを入力するだけ。
基本的にどのアプリでもはたらくはずだよ。
なんと、日本語入力中でも変換されちゃうんだ。
伸張は完全に自動。
キーワード入力後にTABやEnterを押したら展開するよう設定することはできないよ。
TextExpanderを使いこなしていた人向けの代替先は?
TextExpanderの機能をフルに使いこなしていた人には、aTextやTypeIt4Me、Typinatorなんかのほうが向いているんじゃないかって、おにーさん思うよ。
https://www.trankynam.com/atext/www.trankynam.com
http://www.ettoresoftware.com/mac-apps/typeit4me/www.ettoresoftware.com
http://www.ergonis.com/products/typinator/www.ergonis.com
こういうアプリには、たいていTextExpanderのスニペットを読み込む機能が用意されてるんじゃないかな。よく知らないけど。
Alfred3のスニペットがこれから機能拡充される可能性は?
もしかしたら、これから機能が拡充される可能性はあるかもしれない。
でも、以前似たような話が出たときは、いまのところTextExpanderみたいな複雑な機能をもたせるつもりはないって、Alfredの人がフォーラムで発言してたんだ。(数年前だけどね!)
だからまあ、「可能性はなくはない」くらいの気持ちでいたほうがいいのかなーって、おにーさん思ってるよ。
そんじゃーね!