コルクボードの表示をカスタマイズする
こんばんは!
間が開いちゃったけど、今日はこないだの続き。
コルクボードの表示をカスタマイズする方法を解説するね。
設定場所が三か所ある!
Scrivenerはいいソフトウェアだけど、増改築をくりかえした温泉旅館みたいなところもあるって、前に話したよね。
そのごちゃついた部分が、まさにここ!
コルクボードの表示設定は、なんと三か所にわかれている。
そのうえ、設定項目が重複しているものもあれば、そこでしか設定できない項目もあって、すごくややこしいんだ。
ひとつひとつ説明していくね。
Preferences→Corkboard
上段がカードの見た目の設定。
中段がコルクボードで使われるフォントの設定。
下段はカードをドラッグ&ドロップしたときや、背景をダブルクリックしたときの設定だよ。
見た目とフォントの設定は、いじっても致命的な問題は起きないし、変化が一目瞭然だから、実際にいろいろいじってみるのがいちばんいいと思う。
わかりにくいところと、大切なところだけ説明するね。
- Allow two lines in title areas
- カードのタイトル表示領域が二行になる。長いタイトルの一覧性を揚げるのに便利だよ
- Display images as photographs
- シノプシスに写真を設定したカードを、ポラロイド写真みたいに表示するオプションだよ
- Always show synopsis rather than image by default in inspector
- ビューをコルクボードにしたとき、インスペクターのシノプシスを文章に固定するオプション。上のポラロイドオプションと組み合わせて使うことが想定されているんだと思う
- Status stamp opacity:
- ステータスのスタンプの透過度を設定するオプション。スタンプについては下で説明してるよ
- Automatically shrink titles to fit with minimum font size:
- タイトルが長くなったとき、フォントサイズを自動で縮小させるオプション。ここで設定した値より小さくならない。タイトルを二行にする設定と共存できるよ
- Allow drop ons:
- カードの上に別のカードをドラッグ&ドロップしたときの挙動を決めるオプション。オンにすると、ドロップしたインデックスカードは、落下先のカードの子供になる
- Double-clicking corkboard background:
- コルクボードの背景領域をダブルクリックしたときの挙動を決めるオプション。
- Opens the parent corkboard -- 親階層がコルクボード表示で開く
- Create a new card -- 新しいカードを作る
- nothing -- なにもしない
- Always creates a new card in freeform mode
- 自由移動モードで背景領域をダブルクリックしたとき、上の設定にかかわらず、新しいカードを作成するようにするオプション
設定を変にいじってしまったときの直しかた
Preferencesをいじりすぎて変になっちゃったときは、Preferencesダイアログの右下にあるDefaults
ボタンを押すといいよ。
ただし!
Corkboardタブだけじゃなく、すべての設定内容がデフォルトに戻っちゃうから注意してね。
左下のManage…
ボタンから設定内容に名前をつけて保存できるから、いじる前にセーブしておくのがいいかもしれない。
設定の管理については、いずれくわしく説明するね!
メニューバー
メニューバーの[View]→[Corkboard Options]と[Use Label Color In ...]の下の項目も、コルクボードビューの見え方に関係している。
Corkboard Options
- Cards Across
- 一行に表示するカードの枚数を指定する。"Auto-Fit"を選ぶと、一行あたりのカードの枚数が、編集領域の大きさに合わせて自動で増減する
- Show Label Pins
- ドキュメントに設定したラベルがピンのかたちで表示される
- Show Status Stamps
- ドキュメントに設定したステータスが、カードの上にスタンプを押したような形式で表示される
- Show Keyword Colors
- ドキュメントに設定したキーワードの色が、カードの隅に表示されるようになる
- Show Card Numbers
- タイトルの左側に、バインダー上におけるドキュメントの順番を示す数字が表示される
- Number Per Section
- 異なる階層のカードを複数選択で同時に表示したときの設定。オンにすると、選択した階層ごとに数字が割りふられる。オフの場合、階層を超えて順番が数え上げられる
- Freeform
- コルクボードの基礎で紹介したフリーフォームモードのオンオフを切り替える
- Commit Freeform Order
- 自由移動モードで設定した順番を、バインダーの実際の並び順に反映する
ラベルとステータスについてはメタデータの項を、キーワードについてはキーワードの項を参照してね。
上のスクリーンショットで、カード全体の色になっているのがラベル。
右上にある色の濃い部分がラベルピン。
カードの上にうっすらななめに表示されている文字がステータスのスタンプ。
シノプシスを書く下の部分で、右端の色が変わっているのがキーワードだよ。
フッタ右下のアイコン
編集画面をコルクボードビューにしたとき、フッタの右下に表示されるアイコンからも、コルクボードの表示をカスタマイズできる。
グリッドモードと自由移動モード
格子アイコンはカードがきっちり整列するグリッドモード。
カードが重なりあったアイコンは自由移動モードをあらわしているよ。
ポップアップ
モードアイコンの右にある、カードが四つ並んだアイコンをクリックすると、カードの表示を細かく調整するためのオプションが表示される。
- Card size:
- カードの大きさを調整する。自由移動モードでつねに有効。グリッドモードのときは、下の"Size to fit editor"オプションをオフにしている場合にのみ設定できる
- Ratio:
- カードの縦横の大きさの比率を設定する
- Spacing:
- こちらはグリッドモードのときのみ有効。カードとカードの間隔を調整する
- Card across:
- メニューバーと同じ項目。一行あたりのカードの枚数を指定する。グリッドモードでのみ有効
- Keyword chips:
- カードの側面に表示するキーワード色の個数を指定する
- Size to fit editor
- 編集領域の大きさに合わせてカードの大きさを自動で調整するオプション
- Use small font
- カードのフォントサイズが全体的に小さくなる
"Card Across"の"Auto-Fit"と、"Size to fit editor"はどう違う?
"Card Across"の"Auto-Fit"と、"Size to fit editor"の設定は排他。
つまり、有効にできるのはどちらか一方だけなんだ。
Auto Fit
"Card Across"の"Auto-Fit"を有効にした場合は、カードサイズを変更できる。
調整したカードサイズに合わせて、一行あたりのカードの枚数が決まるんだ。
Size to fit Editor
"Size to fit editor"を有効にした場合、一行あたりのカードの枚数は、"Card Across"で定めた数字になる。
編集画面にこの枚数を表示できるよう、カードの大きさが自動で変化するんだよ。
今回も設定項目がいっぱいあって迷っちゃったね。
でも、いっぺんに覚える必要はない。
忘れたらまたこのページを見に来ればいいや、くらいの気持ちでいればいいと思うよ!
次回はアウトライナーの使い方を解説するね。