複数ドキュメントの取り扱い
Scrivenerのバインダーにはたくさんのドキュメントが登録されている。
状況に応じて、単独のドキュメントだけを表示することもできるし、複数のドキュメントを同時に表示することもできる。
コルクボード、アウトライナー、そして連結表示モードは、どれも複数のドキュメントを同時に表示する仕組みだった。
Scrivenerでは、複数のドキュメントを同時に表示するビューのことをグループビューと呼んでいる。
でも、複数のドキュメントを一括表示するってどういう状況なんだろう。
どんなときにグループビューになるんだろう。
フォルダをクリックする
複数のドキュメントが一括表示されるいちばんわかりやすい例は、フォルダ。
バインダーでフォルダを選択すると、ビューはかならず、連結表示・コルクボード・アウトライナーのどれかになる。
フォルダとドキュメントの違い
前に、Scrivenerのフォルダはドキュメントで、ドキュメントはフォルダだって説明したね。
じゃあ、子供を持っているドキュメントを選択したときはどうなるんだろう。
上のアニメーションGIFでは、最初、グループビューとしてコルクボードが指定されている。
別のフォルダを選択しても、やっぱりビューはコルクボードだ。
子供を持つ親ドキュメントを選択してみる。
表示されたのは、親ドキュメントの内容だけ。
グループビューは有効になっていないみたいだ。
ここでメニューバーのボタンを押すと、ビューはアウトライナーに変わる。
子ドキュメントの一覧が表示されているね。
選択を別のフォルダに移しても、グループビューはアウトライナーのままだ。
ここでもういちど、さっきビューを変更したはずの親ドキュメントに戻ってみる。
あれ?
また親ドキュメントの内容だけが表示されたね。
バインダーでフォルダを選択すると、グループビューが表示される。
でも、ドキュメントの場合は、親ドキュメントの内容が表示される。
これが、Scrivenerにおけるフォルダとドキュメントの、数少ない違いなんだ。
グループビューモードを固定する
なるほど、フォルダを選択するとグループビューモードになるのか。
でも、グループビューモードの変更で、すべてのフォルダが影響を受けるのはいただけないな。
このフォルダはこのビューで固定したいんだけど、って人もいるかもしれない。
じつは、ちゃんと方法があるんだ。
バインダーで目標のフォルダを選択した状態で、メニューバーの[View]→[Editor]→[Lock Group View Mode]を選択してみて。
グループモードのアイコンの上に鍵マークが表示されたでしょ。
このオプションをオンにすると、そのフォルダのグループビューが、そのとき指定したものに固定されるんだ。
実演した様子をアニメーションGIFにしてみたよ。
最初、グループモードはアウトライナーモードに設定されている。
上のフォルダを選択した状態で[Lock Group View Mode]を有効にする。
グループモードのアイコンに鍵がかかったね。
ここで、下のフォルダを選択してから、グループビューをコルクボードに変更してみる。
ふつうだったら、上のフォルダのビューもコルクビューになってるはずだね。
でも、上のビューはアウトライナーのまま。
これが[Lock Group View Mode]の効果なんだ。
グループビューを固定できるのはフォルダだけ。
親ドキュメントを選択した状態で[Lock Group View Mode]を有効にしようとしても、グレーアウトして選択できないよ。
ドキュメントを複数選択する
コルクボードやアウトライナーが表示されるのは、フォルダを対象にした場合だけだと思ってた?
じつは、バインダーで⇧Shiftや⌘Commandを使って複数のドキュメントを選択するだけで、自動的にグループビューになるんだ。
コルクボードの基礎で紹介したように、この方法を使えば、異なる階層を同時に表示することもできる。
コルクボードの一括表示では、異なる階層間でカードをドラッグ&ドロップできるんだよ。